配付資料の作り方 & 資料に接する際に
少人数セミナー : 第10回 (06/22/16)
今回は配付資料の作り方と、世間で流布されている資料に接する場合の
注意点について紹介する。
- 皆さんから寄せられた感想から:
木曜日までに
- 落語
- 妾馬(めかうま)、
古今亭志ん生(五代目) 妾馬(八五郎出世)[YouTube]
- 幽霊の辻(ゆうれんのつじ)、
2代目桂枝雀『幽霊の辻』[YouTube]
- 落語って面白いな、真に楽しんだ、引き込まれていく、.....
- いろいろな技、何気ない・些細な技、プレゼンテーションに通じるもの
- 姿勢、動作、身振り・手振り、目線、リズム、抑揚、スピード、強弱、間、音量、声質、...
- 人前で練習: 自分では気付かなかったものに他人は気付いている、他人の観察
- 人を惹付ける話し方、情景の浮かぶ話し方
- 舞台装置もない、扇子と手ぬぐいのみ <=== 我々の方が恵まれているはず
- 他の話(ネタ)も調べてみたい: 演目、テレビ・ラジオ番組:
第8回の第5節
- 相手のことを思いやる
- 聴衆の立場に立って
- ネタそのもの、年齢層、人数、まくら、時事ネタ、...
- 「ひとりよがりにならないように聴衆のことを考える」
- 聴衆との距離を縮める
- まくら: 話の導入、本題へのつなぎ
- 伝えたい事項をしっかりと考えて把握する
- 事前の構想と練習が不可欠
- 「なりきる」、「プレゼンテーションはショーである」
- [蛇足1] 私の過去の訪問記: 見せ物探訪
- [蛇足2] 過去の会合:
当日の配付資料
- 時間を守る
- 品の良いジョーク: 品とは? 品の習得? 品の教育?
- "緊張してない"でしょ?
- 提示資料とは別に配付資料を準備する:
第6回の3節、
提示資料、
配付資料(配付するとしたら)
- 聴衆に全部書き取らせるのは酷。基本情報・要点は渡してあげると親切ではないか。
- 動きを演出するために複数枚のスライドを使っている場合は削除する。
- 参考程度の資料は配付不要。各自の必要に応じて書き取らせる。
- 著作権上、問題のあるものは除外する。出展は明記する。
- 読めるサイズの字で提供する。
- 背景は白または淡い色をお奨めする: 色ペンやマーカーでマークし易い。 <=== cf. 背景を凝った
サンプル (白黒、カラー)
- 余白は重要: 書き込み、引出線、...
- ページ番号を打つこと: 提示資料とはページ番号が合わなくなる。
- 6の倍数だと丁度納まる。(or 4の倍数 or 12の倍数(表裏))。
- Adobe PDF 以外でも
Primo PDF 日本語版
や、
フリーもののPDF作成ツール
もある。
- 配付資料の作成に PowerPoint の印刷の機能である「配付資料 4スライド(横)」や「配付資料 6スライド(横)」等を使うのはお薦めしない。
スライドの回りの余白が大きく、かつスライド自身は小さく印刷されてしまう。
- [林memo (学会発表時に注意する事項)]
: 配付資料の作成
- 配付資料を PowerPoint の「配付資料(4分割)」や「配付資料(6分割)」
で印刷するのはやめよう。
スライドの回りの余白が大きくて、読める図でさえ小さく印字されてしまう。
- プリンタドライバを使った縮小印刷をお奨めする(6-up 程度)。
- プリンタドライバの一つとして Adobe PDF を用いた例を以下に示す。
- [ファイル]-[印刷]を選択する。
- [プリンター]を[Adobr PDF]に指定する。
- [フルページサイズのスライト]のオプションである
[用紙に合わせて拡大/縮小]にチェックを入れる。:
画面1
- [プリンターのプロパティ]を選択して、[レイアウト]タブの
[ページ形式]で[6]を選択する(場合よっては4を指定する)。:
画面2
- [印刷]ボタンを押して、適当なファイル名で保存する。
- 配付資料は白地が良い。なぜなら聴衆が余白に書き込みが出来、
また、引出線を書くことも容易だから。
- 配付資料にはページ番号を打つこと。
スライド毎でも良いし、ページ毎でも良いが、前者を奨める。
- Adobe PDF の場合、オプションを細かく指定することにより、
より大きく表示することもできる。
現在のお奨めは「Press」、「A4ノビ」、「120% 拡大」である。
また、PDF ファイルの出力時に「ページの拡大/縮小: 用紙に合わせる」を指定する。
- または KyoceraMita プリンタの場合、PowerPoint の印刷で、
「レイアウト: 6分割(境界線を付けない)」、
「用紙サイズに合わせて印刷するにチェックを付ける」、
「スライドに枠を付けて印刷するにチェックを付ける」、
「カラー」で印刷すると良い感じ。色が濃かったら、
「イメージ」の「明るさ」をちょっと大きくする(8 前後がお勧め)すると良いみたい。
- [補足]
一枚の用紙に複数のページを押し込む方法
(PDF ファイル作成編)
- 資料に接する際に注意すること
世の中には、いろいろな資料(や世間で伝えられている情報)が氾濫している。
それらの何気ない資料を見る・観る際、どの様な点に注意すれば良いのであろうか。
- 世間で流通している(集計)資料から。生活をしていて何気なく出会う資料の読み方。
- 綺麗にデコレーションされた資料の向こう側にあるもの。
- 惑わされないように。裏側が読めるように。そして、悪用しないように。
- 参考文献:ダレル・ハフ著(高木秀玄訳)、
統計でウソをつく法、講談社ブルーバックス、924円、ISBN-10: 4061177206、ISBN-13: 978-4061177208。
- 不思議ないくつかの例: 提示資料の一部
- グラフ: 予備校の実績、薬、内閣支持率、健康飲料、PISA
- 都道府県別のfacebook利用者数と人口に対する比率
- 将来予測: 直線回帰(外挿)
- 対応表(法科大学院適性試験): 相関
- 就学援助率: 相関係数
- この一週間 or 入学以来、受講した講義の中から
- 工夫されていた講義
- 気になる点
- 報告したくなるような講義はありませんでしたか?
- 次回は、... : 06月29日 14:50
- [宿題] 本日の自身の発表や講義の感想を各自メールで木曜日までに送ってください
- これまでを通して
- 意見交換会
- ...
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