Q3で扱った統計手法のプロシジャー、お役立ち情報、まとめ

統計モデル解析特論I/II : 第15回 (01/28/20)

 最終回の今回は、Q3 で紹介した多変量解析の手法について、SASでの実行方法を示すと共に、 その他 SAS を利用する上で参考になるサイトを紹介し、最後にまとめを行う。
  1. 回帰分析: proc reg

  2. 主成分分析: proc princomp

  3. 因子分析: proc factor

  4. 実験計画法: proc glm

  5. 基礎統計量、頻度集計、ヒストグラム、相関係数: proc means, univariate, freq, chart, corr

  6. 全体を通してのデータ分析の手順
     統計手法と、それを計算する道具立てであるSASを習得した今、 データを分析する際の、問題設定から報告までの全体的な流れについて紹介しておく。

    1. 取り組む問題の理解
    2. データ採取計画の立案 <=== 設計は重要
    3. データ収集
      • 試しに採ってみる
      • 正式に大規模に採取
    4. データクリーニング
    5. 基礎統計量
    6. 各種分析: 多変量解析等
    7. 考察
    8. 報告

  7. お役立ちサイト: サンプルデータ

  8. お役立ちサイト: マニュアル

  9. 課題提出(レポート): 詳細は 第13回 第6節 を参照下さい。
    提出期限は「02月12日(水)」です。厳守。

  10. まとめ: 講義を終えるにあたって
     この講義を通して、「データとの接し方」や「統計の考え方」が 多少なりとも理解できたであろうか? 大量の数値群からその中に内在する構造を見つけることが 「解析」であり「統計の面白味」でもあると思う。 近年はビッグデータへの注目もあって統計学が脚光を浴びているが、 どのような時代であっても、「データに内在する構造」を明らかにする学問として 今後もいろいろな分野で応用されていくと考えている。 そのためには、統計理論や解析目的を知っている必要があるのは勿論だが、 対象とするデータの背景を知っておくことや、 統計ソフトを"道具"として使いこなす技術も習得する必要がある。
     そうした中でSASは長年の歴史を有した信頼できる統計ソフトであり、 研究での利用に関してフルスペックの機能が無料で使えるという魅力もあり、 知っておいて損のない統計環境だと感じているので、今回講義で利用することにした次第だ。
     今後、各自の実験や修論をまとめる際だけでなく、 日頃目にする新聞や雑誌と言った生活等のいろいろな場面で、 種々のデータに出会うことになると思うが、 提示された数値にはどの様な意味(と意図)があり、 どう理解して、個々人としてどうアクションを起すかの、 一つの判断手段として活用してもらえれば幸いである。
     今後、もし統計に関して何か疑問に出会い、 私に連絡・相談してみたいと思った時は、遠慮無くご連絡ください。

     皆さんのご期待にどこまで応えられか心許無い部分もありますが、 Q3、Q4を通して15回の講義、お疲れ様でした。 ご健康には留意されてお過ごしください。お元気で。

  11. 連絡したければ
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