11月06日の朝に読んだ電子メールで配信されるニュースで Libretto 30 が発 表になったのを知りました。前々から新型が出るとの噂はあったのですが、つ いにと言ったところでした。主な変更は「CPU: 75MHz ==> 100MHz」、「HDD: 270M ==> 500M」、「アプリケーションのリビジョンアップ」と言ったところ です。HDD が大きくなるのはすごく魅力でした。発注してからあまり時間が経っ ていなかったので、きっと納入されるのは新型だろうなという期待と共に。
当日、所外で会合があったので夕刻に戻ってみると、Libretto 一式の箱が 研究室の机の上に積まれていました。はい、納品されたのは「20」でした。 (;_;) ガガーーン、新型の発表を知ったその日に配達されるとは...。ウーム、 出だしから愛着のわくマシンになりそうです。(^_^)
このページでは、Libretto の話題を順に書いていこうと思っています。さて、 彼にはどのような未来が待っているのでしょうか?
11/06/96(水) : 晴れ、木枯らしが吹く
11/09/96(土) : 晴れ
また、このバックアップの中には、Works、ViewDic、オーガナイザー、 駅スパートは含まれていないようですね(正確かは不明)。安全を考えて、ネッ トワークで他のマシンの HDD にも転送しておきました。
そうそう、マシン名に悩みましたが「muu(むー)」と名付けました。 この名前は「 不思議なあの子は素敵なこの子 」の登場人物(?) の「のんびりやバク」の名前です。30 というお兄さんが 発表された今、のんびりと生活していくであろう私のマシンに向いているよう な気がしたからです。その意味では、これからの記録は「muu 君の成長日記」 とも言えますね。さて、彼はどのように大きくなっていくのでしょうか?
11/11/96(月) : 雨
最小構成(起動するだけ)の Linux をインストールするだけなら 1時間もあればできてしまいます(A1〜A5)。 ただ、この段階では PCMCIA EtherCard は認識するのですが、/sbin/route や /sbin/ifconfig 等のネットワーク関係のコマンドがないので、ネットワーク への接続がアクティブになりません。
一つ注意することとして、ポートリプリケータ(PC カードアダプタ)を取 り付けて、そこに FDD PCMCIA を取り付けても起動時に FDD を認識してくれ ずに、HDD から立ち上がってしまうことです。FDD PCMCIA は本体側のスロッ トに入れる必要があるようです。
後、天野さんのガイドは非常に丁寧に書いて下さってあるので、困ること はほとんどないのですが、私がはまったのは以下の5点です。
# [後日補足(03/14/97)] 「/install/doinst.sh」の存在は判りにくいので、 「more」等でじっくりと確認すること。
# [後日補足(03/14/97)] 上記作業を通して、FD で用意しておくものは 「Win95 セットアップ起動ディスク」、「tlinux.exe」、「boot(net)」、 「A1〜A5」、「N1」、「N4」の計10枚。
なお、今回インストールに使ったパッケージは、「 Walking Linux (アスキー刊)」に付属の CD-ROM で「Slackware-3.0.0 + JE-0.9.7z」です。
11/12/96(火) : 曇り
# [後日補足(03/14/97)] 「N1」と「N4」を展開する方法は、Aシリーズと同様だが、 展開作業を行うディレクトリは「/(ルート)」で行うこと。
ここまで来ればもうネットワークにつながりますから、ネットワーク的 にどこでも出かけていけます。引き続き、他の Disk Set を「NFS」インストー ルするために手近なマシンに SlackWare の CD-ROM をマウントして NFS がか かるようにします。(今回はチョコっと手こずりました)。
# Solaris 2.5.1 for x86 にマウントして export しようとしたのです がうまくいかず、SunOS のマシンで export してもらいました。Solaris では exportfs の代わりに share というコマンドを使うようですがうまくいきませ んでした。しかも、1台目の SunOS マシンの CD-ROM ユニットがトラブっていて、 これにも悩まされました。
# [後日補足(03/14/97)] Solaris 2.5.1 for x86 での export 方法(アクセス制限無し)。
# [後日補足(未確認です!!)(03/14/97)] SunOS での export 方法(マシン muu にアクセス許可)。
「setup」コマンドで「NFS からのインストール」を選択します。が、う まくマウントできなかったので、手動でマウントして、そのディレクトリから 読み込むように指定してインストールを進めました。どのセットを選ぶかには 多少時間がかかりましたが、指定し終えると 30分ほどで入ってしまいました。
# 手動でのマウント : mount akebono:/cdrom/SLACK300/slakware /cdrom
選択したセットはまず「使える最小構成+α」ということで、「AP」、 「D」、「K」、「Q」、「X」、「XAP」を選びこの中を取捨選択しました。「A」 と「N」については手動でインストールしたので、選択しませんでした。この ような構成で、HDD の使用状況は「73M 使用、132M 未使用 (36%)」という ところでした。X まで入れたのに、意外とコンパクトに納まっているので驚き ました。
X を起動するために「xf86config」コマンドを使って 「/usr/X11R6/lib/X11/XF86Config」の設定を行ないましたがうまく起動しま せんでした。そこで前述の 「天野さん」の記事にある「XF86Config」を流用さ せていただきました。なお、前述の「xf86config」コマンドでは 「/etc/XF86Config」を作るらしく、また、起動時にもこれから順に参照する らしく、「/usr/X11R6/lib/X11/XF86Config」を参照してくれません。 「/etc/XF86Config」を move(改名)して無効にしました。
次に JE のインストールを行ないました。ここでもあまりたくさんは指 定せずに不足したら追加すると言う考えでセットを指定しました。とは言えちょっ とテンコ盛りになってしまいましたネ。(^_^) 基本的には「ルール」を使って 「base」、「gs」、「Mule」、「Wnn」、「TeX」辺りを指定しました。こちら も指定には若干時間がかかりますが、インストール自身は 7分ほどで終ってし まいました。このような構成で、HDD の使用状況は「115M 使用、91M 未使用 (56%)」というところでした。このぐらい容量に余裕があるなら十分 Libretto のHDD(270M) でも Linux マシンとして使えると言う感触を得ました。
喜んで「Wnn」を立ち上げようとしてはたと困りました。「jserver」コマ ンドがないのです。確かに「Wnn」セットも指定したはずなのに...。再度 JE のインストーラーを立ち上げて指定してみましたが「/usr/local/bin/Wnn4」 にはインストールされません。そこでインストールされたファイルを思い浮か べてみると幾つか不足しているように感じました。そこで Wnn 関連のアーカ イブファイルを調べてみたところ「wnnsbin.tgz」と「wnndic.tgz」がインス トールされていないことに気づきました。手動でこれらを入れたところ、無事 に「jserver」等が現れました。
「.emacs」、「.eggrc」、「~/elisp ディレクトリ」等の Mule 関係や 「.cshrc」、「diary」等の設定ファイルを身近なマシンから ftp してきて、 Mule を立ち上げ、「M-x boil」したところ、無事日本語を入れることができ ました。カレンダー(calendar.el)も使えています。(^_^)
ただ、Wnn は立ち上げ直後に「Wnn サーバーに接続できませんでした」 とか「逆引き辞書ではない」とか言ってきますが、まあ、これも愛敬でしょう。 前者については、root になって「chmod a+w /tmp/jd_sockV4」を行なうとク リアーできます。後者は無視して再変換をかけると漢字に変換してくれます。
話が前後しますが、X も快適に動いてくれています。ただ、デスクトップ マシンで広い画面に慣れているので、狭い X を使うには使い方を工夫する必 要があるかもしれません。これに関連して Mule を立ち上げると1画面以上の 広さで立ち上がってしまうので、設定が必要なのでしょう。また、フォントも 欠け気味になっているので、フォントサイズの指定も要りそうです。
しかしまあ、当初自分の求めていた環境が手に入ったことになります。 しかも X 込みで!! TFT 画面の X ってきれいなので、kon コンソールが見劣り してしまい、ジョブの重さを無視して X を常用してしまいそうです。スピー ド的にも不満はありませんので。この文章も X 上の Mule で書いていますが、 キーボードも慣れですね。ますます愛着がわいてきました。少なくとも、情報 ビュワーと簡易エディタには Libretto + Linux が十分な環境を提供してくれ ていると思います。後、機能的には端末として使えるかと言うことでしょうね (半角カナをどのように克服するか)。
Linux 化の作業をスタートさせて思考錯誤しながら通算でも8時間もかか らずに理想環境が手に入りました。少なからず T3400 の時のノウハウが生か されているとは思いますが、十分満足しています。これからは、どのようにこ のマシンを活用していくかが課題のように思います。
自分へのメモ : 各セットの中のどれを選択したかをまとめておくか?
11/13/96(水) : 曇後晴れ、風強し
昨夜、muu 君を宿舎に持って帰って前述の記録をまとめたのですが、まず 第一印象として、軽いと言うことが挙げられると思います。インストールログ を作るということで、関連書籍2冊とメモをカバンに入れた上に、muu 君を入 れたのですが、いつもの重量と違和感はありません(日頃から重い?)。
キーボードのサイズは前述の通り、慣れでほぼ普通にキーインできます。 ただ、「Mule」と「Wnn + boiled-egg」で「Ctrl」を多用するのですが、キー ボード左下にかわいく存在するので、「Shift」を押してしまいがちになりま す。どうせ使わない「Caps Lock」キーも「Ctrl」に割り当てようと考えはじ めました。
Libretto にはハイバネーション機能という、データ保護機能があるので すが、これを有効にすると HDD に休止情報を待避する(約23Mbyte)ので、 HDD をなるべく広く使いたい今回のような場合には不向きです。T3400 には、 サスペンド機能があって、LCD を閉めるだけでマシンが停止して重宝しました が、Libretto にはこのような機能がないようです。移動するためには、即 HDD の回転は停めたいし、消費電力も抑えたい。出先でいちいち起動するのは時間 が惜しい。等を考え合わせると、サスペンドライクの何かの工夫が要りそうです。
まずは試しに、今朝、宿舎から LCD を閉じただけ(起動したまま)でカバ ンに入れて持ってきましたが、無事に動いているようです。また、井の頭線で は Mule を使ってみましたが、即使えることが体感できて非常にうれしかった です。
このようにサスペンド機能が無い場合の、バッテリーの持ちにも興味があ ります。通勤程度なら、標準バッテリーだけで十分でしょうが、所外の会合等 に出てそこで使うような場合、大容量バッテリーを同伴させるだけで良いのか、 また、定期的にバッテリー残量をチェックしておかないといけないのか等、し ばらくは監視して体得しておく必要がありそうです。あまり短いようだと少し 厄介なのですが...。
後、バッテリー残量を Linux 上で知る手だてを用意する必要があります。 APM を入れるのが良いのかもしれませんが、前述のようにサスペンド機能がな いので、AMP を入れても有効に使えないような気もしますし、また、バッテリー 残量を知るためだけに入れるのもねぇ。この辺は今後の検討課題と言うところ でしょうか。
まあ、しばらく使ってみてまた判断しましょう。
11/15/96(金) : 晴れ
同時に「Caps Lock <==> Ctrl 交換」も指定しましたが、 こちらはあまり芳しくないので、調査することにしました。
Mule 内で使う「calender.el」の日程入力時の日付のフォーマットを 好みのもの(MM/DD/YYYY)にするために peter:~/elisp/diary-ins.elを 同じディレクトリに転送しました。
11/16/96(土) : 晴れ
しかし、良く考えると「Caps Lock キー」はあえて必要ないので、 「Caps Lock ===> Ctrl 変更」とすべく 「cl2c-d.ice.map」を作りました。 そして、これら設定が、自動的に立ち上がるように etc/rc.local に設定しました。
なお、本来は、106 キーボードなので「loadkeys defkeymap j106-d」 とすべきかもしれませんが、デスクトップマシンで 101キーボードを 使っているのでそれとの互換性ということから、キートップの刻印とは 異なる 101キーボード仕様で使うことにします。
ついでに、ライブラリとコンパイラのバージョンアップを行いました。 前述「Walking Linux」の255ページからを参考にしました。
less コマンドを使うと2バイト文字が化けるのは「setenv LANG japanese」 と設定することにより正常になりました。そこでこれを 「~/.cshrc」に設定しました。
しかし、man コマンドについては、きれいに整形されません。 新たな宿題のようです。
帰宅後、Mule を使っていたところ、「BackSpaceキー」と「Deleteキー」 の役割を交換したくなったので、「~/.emacs」 のコメントを外して、目的通りの動作をするように設定しました。
11/17/96(日) : 晴れ
しかし、よーく調べてみると「-nw(no window)オプション」を付けるか どうかで違っていたようです。一瞬、どっちの .emacs を使っても 意図通りの動きをするのでびっくりしました。
と言うことで、まとめます。kon 上や X 上で単に「mule」と起動するときには、 「コメント付きの .emacs」を、 X 上で「mule -nw」で起動するときは、 「コメントを外した .emacs」を使えば 「BackSpaceキー」が意図通りの動作が得られます。 また、起動時に初期化ファイルを指定するには「-lオプション」 を用いればよく、今回は、後者に「.emacs.nw」と名前を付けたので、 この時は「mule -nw -l .emacs.nw」とすれば良いことになります。
ここから語調が変わります。(^_^)
帰宅後、突如 Wnn が起動しなくなってしまった。試行錯誤したが、原因が特定できず。root だと入力できることを発見。その後しばらくして復帰した。気持が悪い。
11/18/96(月) : 曇りのち晴れ
man コマンドが整形されずに表示されることについて、 NetNews にも同様の質問が上がっていた。結局、パッケージのミスのようで、 Walking Linux のサポートページに修正情報が載っていました。 これにしたがって作業をすることにより、表示されるようになりました。 (ちょっと迷いましたが)
11/19/96(火) : 晴れ
同僚から「Linuretto(りぬれっと)」というあだ名を付けてもらいました。 Linux の入った Libretto を縮めて。可愛い名前ですね。
01/08/97(水) : 晴れ、寒し
手帳代わりに 30、プレゼン用に 50 ってところがベストな 購入方法でしょうか? 私の 20 はますます可愛そうな境遇に 負いやられてます。(;_;) <=== 私が可愛がってやるからね。ヨシヨシ。
それと、電子配信型ニュースのほとんどが有料になりつつあります。 Impress、Softbank、日経。Impress は既に購読していますが、 Softbank は止めた。日経は2月からだって(500円/月)。 どれを最終的に残そうかな。
01/12/97(日) : 晴れ、この冬一番の寒さ
01/19/97(日) : 晴れ
03/06/97(木) : 晴れ、暖か
03/07/97(金) : 晴れ、4月下旬の暖かさ、汗が出た
05/25/97(日) : 晴れ
06/02/97(月) : 曇り
06/06/97(金) : 曇一時雨、夕刻に夕立ちあり
06/10/97(火) : 梅雨なのに晴れ
06/24/97(火) : 晴れ、蒸し暑い、今シーズン初めての真夏日だとか
07/01/97(火) : 晴れ。暑かったけど猛烈ではない。
07/02/97(水) : 晴れ後曇り。時々雨。
07/12/97(土) : 雨
07/18/97(金) : 晴れ
07/24/97(木) : 晴れ
# [後日補足] 厚みがあったのは、裏ブタを交換されていたからのようでした。 Libretto の厚みを目で見たぐらいでは、型番が判別できないと思います。 厚いと疑った「not 20/30」君、ごめんなさい。
07/30/97(水) : 小雨後、どしゃ降り
08/01/97(金) : 晴れ
08/05/97(火) : 曇りのち、雨と強風
08/25/97(月) : 曇り
08/26/97(火) : 晴れ
08/28/97(木) : 晴れ
08/29/97(金) : 晴れ
09/01/97(月) : 晴れ
09/08/97(月) : 晴れからドシャ降りへ。そしてまた曇り
09/09/97(火) : 曇り時々雨
09/16/97(火) : 雨
09/17/97(水) : 薄日から晴れへ
09/18/97(火) : 曇りから激しい雨
09/19/97(金) : 雨から晴れへ
10/06/97(月) : 晴れ
10/29/97(月) : 晴れ
12/02/97(火) : 曇り
12/03/97(水) : 快晴、清々しいが寒い
12/04/97(木) : 晴れ
01/30/98(金) : 晴れ
04/14/98(火) : 晴れ
05/11/98(月) : 雨
05/22/98(金) : 晴れ
06/20/98(土) : 晴れ
06/30/98(火) : 曇り時々雨
12/25/98(金) : 晴れ
01/11/99(月) : 晴れ
01/13/99(水) : 快晴
01/15/99(金) : 曇り
01/19/99(火) : 曇り、一時雨
01/20/99(水) : 晴れ
01/21/99(木) : 快晴
01/22/99(金) : 快晴
01/26/99(火) : 晴れ
01/27/99(水) : 曇り後晴れ
09/16/99(木) : 曇り後雨
03/29/06(水) : 晴れ
03/31/06(金) : 晴れ
04/19/06(水) : 曇りのち薄晴れ