配付資料の作り方 & 資料に接する際に
少人数セミナー : 第7回 (05/28/13)
今回は配付資料の作り方と、世間で流布されている資料に接する場合の
注意点について紹介する。また、ビデオの続きも鑑賞する。
- 皆さんから寄せられた感想から: 木曜日までに
16通
- 聴衆の立場に立って
- 目的に合ったスライド、資料の取捨選択、工夫
- 写真・画像の使い方、イメージの変化
- 説明している箇所の明示
- 準備の重要性
- シンプル、でも最低限の事項は含んで
- 色、線が多いと煩雑で見辛い
- 「些細な」気遣い <=== そんなに小さくないのでは?
- 3Dグラフの功罪
- スライドに頼り過ぎずに
- 解り易いスライドは無限にある
- グラフ・図・表・数値について考え方が変わった
- Excelは無駄が多い
- 大事なのは中身
- プレゼンテーションは奥が深くて面白い
- 早く「学生」になろうと思う
- 有効桁数: 学術論文と新聞、ニュースでは異なっていても良いのではとの意見
- 意見交換が出来ればありがたい
- PowerPoint の表示形式: 階層化された提示文
- 興味を持ってもらえたようで : AO入試、少子化、進学率
- 「AO入試」という名称の変更
- Q: 後期日程を実施しない理由は?
- Q: ストーリーの組み立て方は?
- 先日の会合:
当日の配付資料
- 時間を守る
- 品の良いジョーク: 品とは? 品の習得? 品の教育?
- "緊張してない"でしょ?
- プレゼンテーションに関するビデオ鑑賞 ===> 第4Section : Delivery (話し方)
うまくまとめられているビデオがあるので、それを参考にして、
見て・観て・診てください。
- ガー・レイノルズ著、シンプルプレゼン、日経BP社、ISBN978-4-8222-3054-8、2,730円
- Introduction (導入) : 19分
- Prepare (準備) : 18分
- Design (ビジュアル) : 16分
- Delivery (話し方) : 17分
- Q & A (質疑応答) : 5分
- 提示資料とは別に配布資料を準備する:
先週の提示資料、
先週の配布資料
(配布するとしたら)
- 聴衆に全部書き取らせるのは酷。基本情報・要点は渡してあげると親切ではないか。
- 動きを演出するために複数枚のスライドを使っている場合は削除する。
- 参考程度の資料は配布不要。各自の必要に応じて書き取らせる。
- 著作権上、問題のあるものは除外する。出展は明記する。
- 読めるサイズの字で提供する。
- 背景は白または淡い色をお奨めする: 色ペンやマーカーでマークし易い。 <=== cf. 背景を凝った
サンプル (白黒、カラー)
- 余白は重要: 書き込み、引出線、...
- ページ番号を打つこと: 提示資料とはページ番号が合わなくなる。
- 6の倍数だと丁度納まる。(or 4の倍数 or 12の倍数(表裏))。
- Adobe PDF 以外でも
Primo PDF 日本語版
や、
フリーもののPDF作成ツール
もある。
- 配布資料の作成に PowerPoint の印刷の機能である「配布資料 4スライド(横)」や「配布資料 6スライド(横)」等を使うのはお薦めしない。
スライドの回りの余白が大きく、かつスライド自身は小さく印刷されてしまう。
- [林memo (学会発表時に注意する事項)]
: 配布資料の作成
- 配布資料を PowerPoint の「配布資料(4分割)」や「配布資料(6分割)」
で印刷するのはやめよう。
スライドの回りの余白が大きくて、読める図でさえ小さく印字されてしまう。
- プリンタドライバを使った縮小印刷をお奨めする(6-up 程度)。
- プリンタドライバの一つとして Adobe PDF を用いた例を以下に示す
(Microsoft PowerPoint 2010 の場合)。
- [ファイル]-[印刷]を選択する。
- [プリンター]を[Adobr PDF]に指定する。
- [フルページサイズのスライト]のオプションである
[用紙に合わせて拡大/縮小]にチェックを入れる。:
画面1
- [プリンターのプロパティ]を選択して、[レイアウト]タブの
[ページ形式]で[6]を選択する(場合よっては4を指定する)。:
画面2
- [印刷]ボタンを押して、適当なファイル名で保存する。
- 配布資料は白地が良い。なぜなら聴衆が余白に書き込みが出来、
また、引出線を書くことも容易だから。
- 配付資料にはページ番号を打つこと。
スライド毎でも良いし、ページ毎でも良いが、前者を奨める。
- Adobe PDF の場合、オプションを細かく指定することにより、
より大きく表示することもできる。
現在のお奨めは「Press」、「A4ノビ」、「120% 拡大」である。
また、PDF ファイルの出力時に「ページの拡大/縮小: 用紙に合わせる」を指定する。
- または KyoceraMita プリンタの場合、PowerPoint の印刷で、
「レイアウト: 6分割(境界線を付けない)」、
「用紙サイズに合わせて印刷するにチェックを付ける」、
「スライドに枠を付けて印刷するにチェックを付ける」、
「カラー」で印刷すると良い感じ。色が濃かったら、
「イメージ」の「明るさ」をちょっと大きくする(8 前後がお勧め)すると良いみたい。
- [補足]
一枚の用紙に複数のページを押し込む方法
(PDF ファイル作成編)
- 資料に接する際に注意すること
世の中には、いろいろな資料(や世間で伝えられている情報)が氾濫している。
それらの何気ない資料を見る・観る際、どの様な点に注意すれば良いのであろうか。
- 世間で流通している(集計)資料から。生活をしていて何気なく出会う資料の読み方。
- 綺麗にデコレーションされた資料の向こう側にあるもの。
- 惑わされないように。裏側が読めるように。そして、悪用しないように。
- 参考文献:ダレル・ハフ著(高木秀玄訳)、
統計でウソをつく法、講談社ブルーバックス、924円、ISBN-10: 4061177206、ISBN-13: 978-4061177208。
- 不思議ないくつかの例: 提示資料の一部
- グラフ: 予備校の実績、薬、内閣支持率、健康飲料、PISA
- 都道府県別のfacebook利用者数と人口に対する比率
- 将来予測: 直線回帰(外挿)
- 対応表(法科大学院適性試験): 相関
- 就学援助率: 相関係数
- この一週間 or 入学以来、受講した講義の中から
- 工夫されていた講義
- 気になる点
- 報告したくなるような講義はありませんでしたか?
- [予告:今期末に向けて]
- 自分の主張を一つ決める(今期中、探索しておく。そろそろ決定か?)
- 説明するための資料を集める
- 他人の納得が得られるようなプレゼンテーションを行う
- テーマは自由: 大き(?)かろうが小さ(?)かろうが
- 単位認定に発表は必須。希望しない人は事前に申告。予め割り当てられたコマに発表できなかった場合は棄権として取り扱う。
[進行方法]
- 講義を時間延長して発表時間を十分に確保する。
- 16:40〜19:10(予定)(15分x9人=135分、休み時間も必要?)。
- 三週にわたって発表会。6/25(8名), 7/02(9名), 7/09(9名)。
- 一人あたりの利用可能時間は13分(or 12分) (交代時間を含めて15分)。
- 聴衆からの感想: 3群の内、発表を担当しない2群はコメントを書く。
- スケジュール: 発表: 13分(or 12分)、コメント: 2分(or 3分)(発表の当たってない2群の学生)
- コメントはメールで送ってもらって、林が匿名化して本人に渡す(希望者のみ)。
- コメント時間内(2分/3分)で質疑応答を行う。<=== 来週再確認
- 発表日の希望を聴取する。3日間のどの回に発表したいか。偏った場合は、調整を行う。
- 6/25(8名), 7/02(9名), 7/09(9名)
- [例] 6/25の最初、7/09の最後、7/02であればどこでも可、...
- 次回は、... : 06月04日 16:40
- [宿題] 本日の講義の感想を各自メールで木曜日までに送ってください。
- その際に、発表希望日
と発表時間(12分 or 13分)
も知らせてください。申告がない場合はこちらで割り当てます。
- アプリケーション Preziを使ってみよう
- Prezi にトライする方の確認: 講義後に集まってくれますか?
- 古典芸能の紹介
- 希望に基づいた発表日日程(グループ分け)案の提示と決定。欠席した場合はこちらで割り当てます。
- ...
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