SAS を使ってみよう

コンピュータ応用 D クラス : 第5回目(05/22/97)


データを電子化する方法は修得したので、いよいよお待たせの SAS を使ってみよう。 今回は SAS を使うために知っておいてもらいたいコマンドを中心に解説する。 なお副読本として、セミナー用テキスト「SAS 入門」を配布しておくので 適宜参照していただきたい。
# 講義の進み具合いが早すぎたら「早い!!」と言ってくださいね。
  1. SAS を使うには? 終るには? : SAS 入門 Page 3〜5
    1. SAS は stat システム上に存在
      「stat システム」グループ内のターミナルマークをダブルクリック。
      [注意] stat システム内ではマウスは使えない。 以後はキーボードからのみ。

    2. stat システムの ID とパスワードでログイン。
      パスワードは表示されない : セキュリティ上

    3. SAS を起動するには「vtsas」と入力してリターンキーを押す。
      画面が区切られたような領域に分割されて表示される。

    4. SAS を終了するには「コマンド => 」の右側にカーソルを カーソルキーで移動させて「bye」と入力してリターンキーを押す。

    5. stat システムから戻るには「logout」と入力してリターンキーを押す。

  2. SAS を操作してみよう : SAS 入門 Page 10〜20
    1. まずは stat システムにログインして、「vtsas」 : 上述参照

    2. 領域が三種類ある : Program, Output, Log : 役割はおいおい説明
      各ウインドウを行き来しよう。コマンド行に以下のコマンドを。Page 11
      • プログラムエリアへ : PGM
      • ログエリアへ : LOG
      • アウトプットエリアへ : OUTput

    3. 何はともあれプログラムを入力 : ken01.sas
      • プログラムエリアに入力していく : PGM
      • 領域を大きくしたい : ZOOM
      • テンキーは使えない。キーボード上部の数値キーで入力。

       /* Lesson 5-1 */
       /*    File Name = ken01.sas   05/22/97   */
      
      data kenshin;
        input name $ height weight;
      cards;
        asakawa     156  44
        sakaguchi   165  58
        yano        157  43
        imamura     159  44
        esaka       162  44
        takahashi   159  59
      ;
      proc print data=kenshin;
      run;
      proc means data=kenshin;
      run;
      

    4. 実行してみよう
      プログラムエリアの「コマンド => 」の右にカーソルを移動させて「SUB」

    5. 出力結果 : ken01.out
                                SAS システム                                1
                                                20:02 Wednesday, May 21, 1997
      
                     OBS    NAME        HEIGHT    WEIGHT
      
                      1     asakawa       156       44
                      2     sakaguch      165       58
                      3     yano          157       43
                      4     imamura       159       44
                      5     esaka         162       44
                      6     takahash      159       59
                                 SAS システム                                2
                                                 20:02 Wednesday, May 21, 1997
      
      Variable  N          Mean       Std Dev       Minimum       Maximum
      -------------------------------------------------------------------
      HEIGHT    6   159.6666667     3.3266600   156.0000000   165.0000000
      WEIGHT    6    48.6666667     7.6332606    43.0000000    59.0000000
      -------------------------------------------------------------------
      

    6. 特に知っておくべきコマンド :
      • 実行 : SUBmit : プログラムの実行。Page 14
      • 前進 : FORWard : 複数場面にまたがっている場合。Page 13
      • 後退 : BACKward : 複数場面にまたがっている場合。Page 13

  3. そのほかに知っておくと便利なコマンド

  4. プログラムを有効活用しよう
    1. 保存 : 自分のホームディレクトリに。判りやすいファイル名を。
      • プログラムエリアのコマンド行で : file 'filename.sas'
      • アウトプットエリアのコマンド行で : file 'filename.out'
      • ログエリアのコマンド行で : file 'filename.log'
    2. 呼び出し : 自分のホームディレクトリから。
      • プログラムエリアのコマンド行で : inc 'filename.sas'

    3. プログラムや出力の印刷 : レポートの作成等に
      • stat システムにはプリンタがないので
        第3回 で説明した転送方法で Win 側に持ってくる。: SAS 入門 Page 6〜9
      • 印刷するだけなら、「H:」ドライブ辺りに転送して メモ帳や MS-Word に読みこんで印刷。
        ファイル名の拡張子(.SAS、.OUT等)に注意しないと見つけられない。
      • 印刷の仕方等については、「PC・ネットワーク利用ガイド」を参照のこと。

    4. 次回は...
      • プログラムの内容についても解説
      • データをファイルから読み込んで解析
    [DIR]講義のホームページへ戻ります