配付資料の作り方、落語(導入)
少人数セミナー : 第7回 (05/29/12)
今回は配付資料の作り方について紹介する。
また来週の準備として、「良質の教材」としての落語を紹介する。
なお、ビデオの続きも鑑賞する。
- 皆さんから寄せられた感想から
- [助言] 携帯(小さな画面)からの送信はそろそろ止めませんか?
- 興味を持ってもらえたようで : AO入試、少子化、進学率
- グラフの読み方
- 写真/図の印象
- シンプル、でも最低限の事項は含んで
- 「倉庫」
- Prezi: 「動きの必要なだけの内容」を揃える必要?!
- 画面の出来映えと、内容は無関係。
- 北九州の例: 裏方、画面保存、講演風景録画、司会者、...
- ...
- プレゼンテーションに関するビデオ鑑賞 ===> 第4Section : Delivery (話し方)
うまくまとめられているビデオがあるので、それを参考にして、
見て・観て・診てください。
- ガー・レイノルズ著、シンプルプレゼン、日経BP社、ISBN978-4-8222-3054-8、2,730円
- Introduction (導入) : 19分
- Prepare (準備) : 18分
- Design (ビジュアル) : 16分
- Delivery (話し方) : 17分
- Q & A (質疑応答) : 5分
- 提示資料とは別に配布資料を準備する:
先週の提示資料、
先週の配布資料
- 聴衆に全部書き取らせるのは酷。基本情報・要点は渡してあげると親切ではないか。
- 動きを演出するために複数枚のスライドを使っている場合は削除する。
- 参考程度の資料は配布の必要がない。
- 著作権上、問題のあるものは除外する。
- 読めるサイズの字で提供する。 <=== cf.先日の研究会(文字サイズ、余白、...)
- 背景は白または淡い色をお奨めする: 色ペンでマークし易い。 <=== cf. 背景を凝った
サンプル (白黒、カラー)
- 余白は重要: 書き込み、引出線、...
- ページ番号を打つこと: 提示資料とはページ番号が合わなくなる。
- 6の倍数だと丁度納まる。(or 4の倍数 or 12の倍数(表裏))。
- Adobe PDF 以外でも
Primo PDF 日本語版
や、
フリーもののPDF作成ルール
もある。
- [林memo] 配布資料の作成: 学会発表時に注意する事項
- 配布資料を PowerPoint の「配布資料(4分割)」や「配布資料(6分割)」
で印刷するのはやめよう。
スライドの回りの余白が大きくて、読める図でさえ小さく印字されてしまう。
- プリンタドライバを使った縮小印刷をお奨めする(6-up 程度)。
- プリンタドライバの一つとして Adobe PDF を用いた例を以下に示す
(Microsoft PowerPoint 2010 の場合)。
- [ファイル]-[印刷]を選択する。
- [プリンター]を[Adobr PDF]に指定する。
- [フルページサイズのスライト]のオプションである
[用紙に合わせて拡大/縮小]にチェックを入れる。:
画面1
- [プリンターのプロパティ]を選択して、[レイアウト]タブの
[ページ形式]で[6]を選択する(場合よっては4を指定する)。:
画面2
- [印刷]ボタンを押して、適当なファイル名で保存する。
- 配布資料は白地が良い。なぜなら聴衆が余白に書き込みが出来、
また、引出線を書くことも容易だから。
- 配付資料にはページ番号を打つこと。
スライド毎でも良いし、ページ毎でも良いが、前者を奨める。
- Adobe PDF の場合、オプションを細かく指定することにより、
より大きく表示することもできる。
現在のお奨めは「Press」、「A4ノビ」、「120% 拡大」である。
また、PDF ファイルの出力時に「ページの拡大/縮小: 用紙に合わせる」を指定する。
- または KyoceraMita プリンタの場合、PowerPoint の印刷で、
「レイアウト: 6分割(境界線を付けない)」、
「用紙サイズに合わせて印刷するにチェックを付ける」、
「スライドに枠を付けて印刷するにチェックを付ける」、
「カラー」で印刷すると良い感じ。色が濃かったら、
「イメージ」の「明るさ」をちょっと大きくする(8 前後がお勧め)すると良いみたい。
- [補足]
一枚の用紙に複数のページを押し込む方法
(PDF ファイル作成編)
- 「伝えること」と「落語」の意外な関係: 来週の導入として
- 落語: ストーリーを聴衆に伝える。
- 舞台セットはない。あるのは、手ぬぐいと扇子だけ。
- 聴衆の頭の中にイメージを描いてもらうように、しぐさと言葉だけで伝える。
- 「間」の取り方。
- 伝えることを芸術までに高めている人たちの技を盗もう/技から学ぼう。
- 池上 彰、
伝える力、
PHP研究所、840円、ISBN-10: 4569690815、ISBN-13: 978-4569690810。
- 第8章 上質のインプットをする / (4) 落語に学ぶ
- ガー・レイノルズ、
シンプルプレゼン、
日経BP社、2,730円、ISBN-10: 4822230546、ISBN-13: 978-4822230548。
- 伝統芸能 : WikiPedia
- 能・狂言
- 歌舞伎、浄瑠璃
- 邦楽
- 演芸 : WikiPedia
- 講談 (講釈)
- 落語
- 浪曲 (浪花節)
- 奇術
- 萬歳
- 俄 (にわか)
- 梯子乗り
- 女道楽
- 太神楽
- 紙切り
- 曲ゴマ
- 写し絵
- ...
- 落語:
落語基礎講座
- 一人芝居
- 上下(かみしも)を切る (左右を向いて複数の人物を演じ分ける)
- 高座(こうざ)に座布団1枚のみ
- 小道具: 手ぬぐい、扇子
- 寄席(よせ): 東京には定席(じょうせき)が4ヶ所
- 日程(興行)
- 上席(かみせき): 1日から10日まで (正月だけは初席と呼ぶ)
- 中席(なかせき): 11日から20日まで (正月だけは二の席と呼ぶ)
- 下席(しもせき): 21日から30日まで
- 31日は独演会等に利用: 1月、3月、5月、7月、8月、10月、12月
- 二部制
- 昼の部: おおよそ12時から16時半
- 夜の部: おおよそ17時から21時
- 正月だけは変則的: 三部制
- 番組表 (プログラム):
見せ物探訪
- 中入り: 休憩(終演の2時間ほど前)
- 注目の演者(私の場合)
- 出演時間: 会場の後ろに演者に向けて大きな時計がかけてある
- 寄席にも依るが通常は 15分程度/人
- トリだけは30〜50分
- 演目
- 木戸銭(入場料)
- 2800円程度、2100円程度(国立演芸場)
- 昼夜入れ替えなしの寄席/時期もある
- 中入り後は安くなることもあるらしい
- 協会
- その他
- 椅子席、桟敷、二階席
- 飲食自由。持ち込み可 : 音の出るものは好ましくない
- 切れ間(交代時間)に着席する
- 開演の前に1席: 前座
- ネタ: 前に出演した人の演目は避ける。根多帳を参考に。
- まくら: 話の導入
- 柳家 小三治、
ま・く・ら、
講談社、730円、ISBN-10: 4062637774、ISBN-13: 978-4062637770。
- 柳家 小三治、
もひとつ ま・く・ら、
講談社、770円、ISBN-10: 4062647915、ISBN-13: 978-4062647915。
- 古典落語を演じる人は意外に少ない
- 色物(いろもの): 落語以外の演目: 紙切り、江戸太神楽、漫才、漫談、...
- 代演もある
- 特別な興行
- 土曜深夜寄席、早朝寄席、...
- 江戸っ子: 「ひ」と「し」の区別が付かない。全部「し」になる。: しがし、しと、しおしがり...
- お気に入りの落語家: 何回も聞いてみて好みが出てくる。
- テレビ番組: 「日本の話芸」: 落語、講談、浪曲、浪花節
- NHK教育テレビ 毎週金曜 21:30〜22:00
- NHK教育テレビ 毎週月曜 15:00〜15:30 (再放送)
- NHK総合テレビ 毎週土曜 4:30〜5:00 (再放送)
- ラジオ番組: 「真打ち競演」
- NHKラジオ第一 毎週土曜 10:05〜10:55
- 来週の進行方法(予告): 演者: 六松亭(ろくしょうてい) さぶれ さん (九州大学 落語研究会)
- 私から学生に「落語」を演じてもらうことを説明し、演者がどのような
テクニック(技術)を駆使しているかに注意しながら聞くように指示します。
- ある演目を演じてもらいます。
- 学生から「どのようなテクニックがあったか」を挙げてもらいます。
- 挙がらなかったテクニックを補足願います。
- 今回使われた全てのテクニックについて解説願います。
- その他、質問に答えていただきます。
-
再度、同じ演目を演じてもらいます。
- 別の演目を演じてもらいます。
- [予告:今期末に向けて]
- 自分の主張を一つ決める(今期中、探索しておく)
- 説明するための資料を集める
- 他人の納得が得られるようなプレゼンテーションを行う
- テーマは自由: 大き(?)かろうが小さ(?)かろうが
[改訂案]
- 学生同士の意見交換(or DVD再生)を講義時間内に確保することの是非。
- 130分程度の緊張の持続は無理か。その内に、ね。
- 6月初旬までにテーマを決めてもらって、予行演習? : 6/12辺り
- 講義の時間延長は不評(せいぜい10分程度か)。
- 三週にわたって発表会。16:40〜18:10。6/26(7名), 7/03(8名), 7/10(8名)。
- 単位認定に、発表は必須。希望しない人は事前に申告。予め割り当てられたコマに発表できなかった場合は棄権として取り扱う。
- 利用可能時間は9分 (交代時間を含めて11分)
- 聴衆からの感想がほしいと言う希望: 3群の内、発表を担当しない2群はコメントを書く。
- スケジュール: 発表: 9分、コメント: 2分(発表の当たってない2群の学生)
- コメントはメールで送ってもらって、林が匿名化して本人に渡す(希望者のみ)。
- 次回は、... : 06月05日 16:40
- [宿題] 本日の講義の感想についての意見を各自メールで送ってください
- 「落語」から学ぶ
- ...
- 6/12: 改良されたプレゼンテーションをしてみよう
: 準備をお願いします
- 6/19: Prezi を使ってみる
: 準備をお願いします(一部は 6/12 にも)
- Prezi にトライする方の確認: 講義後に集まってくれますか?
- ...
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