Linux & Win95 on a Note-computer : Linux と Win95 を両立させたノートパソコンの作り方


同僚から借りた akia Tornado512 と言うノートパソコンに Linux と Win95 をインストールする方法についてまとめました。
                                                             01/28/97
                                                             01/29/97
 akia Tornado 512 の環境整備手順(Linux & Win95)
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  1. まず Win95 のインストールしなおし
    1. fdisk でパーティションを切り直す。200M(DOS 基本) + 275M(DOS 拡張)
    2. CD-ROM セットアップFD を挿入して reboot。
    3. セットアッププログラムの指示にしたがって、Win95 をインストール。

  2. Win95 環境の設定
    1. ディスプレィドライバの更新
    2. 3-mode FDD ドライバのインストール
    3. 各種ショートカットの作成
    4. PCMCIA ポートが不調だったので、一旦削除して再登録
    5. config.sysから CD-ROM ドライバを削除
    6. キーボードの設定を106 キーに
    7. D ドライブを圧縮

  3. アプリケーションのインストール
    1. MS Plus! : C ドライブ
    2. Netscape : D ドライブ
    3. MS-Office : D ドライブ

  4. 途中経過
    一応以下のような環境で Win95 が使えるようになった。
    1. C ドライブ : 210,309,120 バイト中 123,633,664 バイト残っている
    2. D ドライブ : 573,603,840 バイト中 534,708,224 バイト残っている

  5. Linux のインストール : Linux インストールキット(トッパン)を参考にした
    1. パーティションの分割
      /dev/hda1     1-204   205600+   6   DOS 16-bit >=32M
      /dev/hda2   204-484   282240    5   Extended
      /dev/hda3   485-757   275184   83   Linux native
      /dev/hda4   758-790    33264   82   Linux swap   <=== 32Mbyte 
    2. reboot 後、メニュー(setup)からインストール
    3. swap パーティションを作るときにエラーが出ていた
    4. inode は 2048 byte を指定した
    5. ガイド(P52-58)を参考にディスクセットを選んだ
    6. 多めに選んだつもりだが、Slackware のインストール終了時で、
      257809byte 中 116702byte(48%) 使用し、127348byte 残っている。
    7. Ctrl キーが変なところにあって、Caps Lock が A の横にあるので、Caps Lock も Ctrl キーに割り当てた(「Libretto 日記」を参考に)。

  6. Win95 が立ち上がるか確認
    1. C ドライブは見えるが、D ドライブが見えなくなってしまった。
    2. Linux で立ち上げ直して、fdisk で /dev/hda5 を以下のように定義する。
      /dev/hda5   205-484   282208+   6   DOS 16-bit >=32M 
    3. これで一応、Win95 と Linux が両立した環境になった。

    # ここで28日はおしまい。次からは29日。

  7. JE のインストール
    1. 選択の目安(P75-80)
    2. 実際に選んだパッケージ内容
    3. 追加セット(AUC-TeX、Roget 同意義辞書、日本語 Perl5 等)もインストール(2.5.2 節)
      cd /cdrom/install/packages
      sh pinst.sh 
    4. ここまでで、
      /dev/hda3   257809 byte 中 188372 byte 使用(77%) 55678 byte が残っている 

  8. X の設定
    1. xf86config を行うも X は立ち上がらず
    2. ftp.phys.keio.ac.jpから Tornado512 用のXF86Configをもらってくる
    3. もらってきたファイルを /usr/X11R6/lib/X11/XF86Config として保存
    4. 仮想画面で立ち上がるので、XF86Config を書き換えた方が良さそうだ

  9. Wnn の設定
    1. Libretto の時と同様に、jserver 等がインストールされていない。(;_;)
    2. 不足分の wnnsbin.tgz と wnndic.tgz をインストール
      cd /tmp
      tar zxvf cdrom/JE/packages/wnn/wnnsbin.tgz
      sh ./install/doinst.sh
      tar zxvf cdrom/JE/packages/wnn/wnndic.tgz
      sh ./install/doinst.sh 
      として、Wnn の環境を完成させる。JE のバージョンがあがったのに改良されていないみたい。
    3. .cshrcの PATH に /usr/local/bin/Wnn4 を追加

  10. kernel のバージョンアップ(P117-137)
    1. linux-2.0.28をftp サイトからもらってくる
    2. 参考書にしたがって順にモジュールの on/off を設定する。 この際、コンソール画面なら、「make menuconfig」を、X なら「make xconfig」 を使うと順不同で指定でき、前後関係も把握しやすいので便利である。 また、設定をファイルに保存することができるので微少変更も容易になる。
    3. コンパイル。10分前後かかる。
      cd /usr/src/linux
      make dep; make clean; make 
    4. インストール
      cd /usr/src/linux
      make zlilo 
      なお、カーネルを FD にインストールして試用してみるためには、
      make zdisk 
    5. 同様に module もコンパイルしてインストール(P139-140)
      cd /usr/src/linux
      make modules
      make modules_install
      depmod -a 
    6. /etc/rc.d/rc.modulesを修正

  11. PCMCIA と APM の設定(P179-195)
    1. 付属CD-ROM から pcmcia-cs-2.8.23を持ってくる
    2. 参考書(P186-192)にしたがってコンパイル、インストール
      cd /usr/src
      tar xfz /cdrom/misc/notepc/pcmcia/pcmcia-cs-2.9.23.tar.gz
      cd pcmcia-cs-2.8.23
      make config
      Enter option : 3
        :
       (略) <=== APM、SCSI、TCP/IP、PCMCIA IDE 等に y を答える
        :
      make all
      make install 
    3. kernel の configのところで APM を enable にしていなかったので、再度指定してコンパイルし直す
    4. APM 関係のツール(apm,xapm)を付属CD-ROM から持ってくる
    5. ネットワークに接続するために、P188 にしたがって、/etc/pcmcia/network.optsを書き直す
    6. 使うめどがあるわけではないが、モデムカードのために、P191 にしたがって、/etc/pcmcia/serial.optsを書き直す

  12. 個人環境の整備
    1. 12-1) Libretto (muu) から個人のホーム全部を tar と gzip で固めて持ってくる
    2. 12-2) /usr/src の下にある、不要のファイルを消す
    3. 12-3) ここまでで
      /dev/hda3   257809 byte 中 203068 byte 使用(83%) 40982 byte が残っている 

  13. ATA/IDE フラッシュカードドライブに対応する
    1. pcmcia-cs-2.8.9 以降であれば良く、今回は 2.8.23 なのでOK
    2. kernel の configの中に、removable IDE interfaces と言うのがあるのでこれを enable にして、コンパイル、インストールしなおす。
    3. このままでは一回ごとに mount/umount を行わないといけないので、「Walking Linux(アスキー)」の P183 にしたがって、/etc/pcmcia/fixed.optsを書き直す
    4. これらの作業を行うと、自由に出し入れができるフラッシュカードドライブとして使える
    5. Win95 で用意した jpg ファイルを xv で参照することも簡単に出来た
    6. マシンの起動時に、カードドライブを差し込んでおくと、「system がない」と言って立ち上がらなくなる。また、その直後の動作も不安定になった。

[感想]

  1. パーティションの切方がやや Win95 に多めだったかも。
  2. ATA/IDE フラッシュカードドライブは若干不安定のような気がする。

最終修正日 : 1997年01月

Atsuhiro Hayashi (hayashi@rd.dnc.ac.jp)
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