まとめと今後の課題

少人数セミナー : 第15回 (07/27/16)

 「完成されたプレゼンテーション」を実演してみて如何でしたか? 14回の講義にお付き合いいただきありがとうございました。 楽しんでいただけたでしょうか? 今回は講義の最終回として、私見を交えたまとめを行う。
  1. プレゼンテーションを自身で行なってみて皆さんから寄せられた感想から:

  2. 改めて題材である「プレゼンテーション」を考えてみる

  3. 言葉への興味: 伝えるための道具

  4. 最終回を迎えるにあたって
     挑戦的(? 試行錯誤的? 実験的?)講義を受講してくださり、感謝しております。 私としても考える良い機会となりました。

  5. 皆さんに伝えたかったこと: 「伝えることの真髄 〜 プレゼンテーションの向こう側 〜」
    1. 聴衆に聞き入れてもらい易くする方策の工夫
      • 他人を気遣うこと、相手(聴衆)の立場に立った準備・説明
      • 相手の欲している情報を感じ取って提供: 発表者、聴衆共
      • 「二人居る自分」で常にお互いを観察
      • 周辺のいろいろな事項を調査・熟考する必要がある
        • 一見無関係そうな「マイクの特性」でさえ、興味を持ってうまく利用

    2. 「プレゼンテーション技術は磨けば磨くほどある程度までは上達する」ことを判って・解ってもらえたででしょうか?
      • その上で、まだ技術に凝りますか?
      • 中身で勝負しませんか? 『まずは』中身を充実させませんか?
      • 発表練習のし過ぎは好ましいとは思わない(本末転倒): [例] ある学会賞での経験
      • 世間で言われている「プレゼンテーション能力(やコミュニケーション能力)」とは何を意味しているのか? 私には広すぎて理解できない。

    3. 「真の姿」、「本質」を掴む力
      • 技術を把握できれば、自ずと本体が見えてくる
      • 増分(差分)を引けば、本来の姿が残る。増分=プレゼンテーションの技術
      • 「過度な増分」をどの様に評価するか
      • 「当初の表面」には見えていなかったものが見えてくるはず
      • プレゼンテーション技術の向こう側にあるもの(中身)を見抜く力、眼力

  6. 理想的には (遠い将来の目標?): 少なくとも「大学」という環境内ぐらいは

  7. 残された課題

  8. まとめ

  9. [課題(3)] 講義全体を通してのレポート
     この講義を受講した経験を基に、以下の事項についてレポートを作成し、 電子メールで提出下さい。
    1. 自分にとって「良い」プレゼンテーションとはどのようなものかを述べよ。
    2. 会話の中において、言葉、文字、画像(身振り手振り)以外に「何」が相手に届いている(伝わっている)と思うか。
    3. 本講義の意図は説明した通りである。 この目的のために講義を改良するとするとどのような提案があるか。具体的に示せ。
    4. その他、言いたいことがあれば何なりとお聞かせ下さい。

    ◎メールアドレス: snsqdai@gmail.com
    ◎メールの題名(Subject)には「少セミ: 氏名」のように、 講義レポートであることと、提出者が判るようなタイトルを付けてください。 また本文中に学籍番号と氏名を記入すること。 3つの課題をやり遂げた者を、単位の評価対象とする。
    ◎提出期限は「8月6日(土) 朝」(厳守)とします。 提出者の学籍番号は 連絡のページ に掲載しますので、確認下さい。

  10. 【蛇足】まくら: 話の導入、本題へのつなぎ

  11. 本講義を終えるにあたって
     学生になりましたか? 学生になれましたか? 学生になってください。
     この講義では「伝えること」を題材に、 これがどの様な事項を考慮して行われる行為なのかを考えてきた。 我々は活動を続ける限りいろいろな人と接し、情報を交換する。 自分の考えを相手に正しく伝えるためには、一方的に主張するだけでなく、 周辺事項や相手の意見、反応を把握した上で説明する必要があるであろう。 そのためには実は相当に広範な知識や思考が必要であるのではないかと考えて 立案した講義であった。
     限られた時間の中でやりくりした結果、皆さん方とのディスカッションの時間が 十分に取れなかったのは心残りである。その他の欠点を含めて、 次回以降の講義(要望はあるのか?)に反映できればと考えている。
     何か得るものがあったであろうか? 皆さんの今後の活動に多少なりとも参考になれば幸いである。
     最後に、私が大学教育に対して感じていることを3つ挙げておく。

     今後、もしプレゼンテーションや、伝えること、また統計に関して 何か発見や疑問に出会い、私に報告・相談してみたいと思った時は、 遠慮なくご連絡下さい。その際は、氏名で検索をかけるか、以下のメールアドレスを お使い下さい。

     皆さんのご期待に応えられたか心許無い部分もありますが、お疲れ様でした。 健康にはお気を付けになられて 「やりたいことを、やりたい時に、やりたいようにやって」 残りの大学生生活を有意義にお過ごし下さい。 最後まで受講してくださりありがとうございました。お元気で。

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