提示資料の作り方: PowerPoint編 & 参考ビデオ

少人数セミナー : 第5回 (05/18/16)

　今回は提示資料を作る際の注意点を中心に説明する。また、前回のビデオのうち、発表の準備に関する部分の上映も行う。

皆さんから寄せられた感想から: 木曜日までに
- 初めてのプレゼン、緊張した、早口、抑揚、...
- 予定通り行かない、予定していた話題を飛ばした、...
- 構想の重要性、内容の精査、順番、組み立て、準備や推敲の大切さ
- 練習の必要性、緊張への対処、提示資料と発表原稿、機器の操作、画面を覗き込む
- 聴衆の行動・態度・反応がよく判る <=== 講義を作り出しているのは誰でしょう?
  - 頷いてくれる。笑っている。メモを取っている。安心する。...
  - 「積極的な参加」がどれほど助けになるか
- 今回の経験を将来に活かせば十分 <=== 反省点、改善点、予想外の新しい発見、気付き
- 伝えたかったことと、伝わったもの
- 人の技を盗む : 対先生、対友達、対市井の人、... <=== 観察
- まだまだ成長する、してください、しなければならない。
- 注意: 動画の利用、インターネット回線の利用: 機器・環境に依存
プレゼンテーションに関するビデオ鑑賞 ===> 第1Section (and 第2Section)
　うまくまとめられているビデオがあるので、それを参考にして、見て・観て・診てください。
- ガー・レイノルズ著、シンプルプレゼン、日経BP社、ISBN978-4-8222-3054-8、2,730円
  1. Introduction (導入) : 19分
  2. Prepare (準備) : 18分
  3. Design (ビジュアル) : 16分
  4. Delivery (話し方) : 17分
  5. Q & A (質疑応答) : 5分
「名前」に関するプレゼンテーション例: 私の場合
構想: 非常に重要、PowerPoint等の道具を使い始める前に
- 内容の吟味、取捨選択、訴えたいこと、順序、...
- 提示したい情報(文字、グラフ、図、表)の洗練
- 紙と鉛筆、マーカー等を用いて提示内容を手で描いて・書いてみる
  - 私の場合: テキストファイル(文字列)で書き出す : 講義の粗原稿
提示資料 : PowerPoint に限らない
- 階層的表示
- 文字種(線が太い方が見易い。ゴシックがお奨め)、サイズ ===> サンプル
- 文章を掲載するのは控えるべき
- 写真、図、表は大きく、縮尺は変えない
- 白抜き文字: 背面が有色の上に白抜き文字は見えない。印刷時にも無駄。
- 印刷することも考えると、背景は白系の方が好ましいのではないか。メモも記入出来る。
- 無駄なエリアのある背景デザイン: 日付、学会大会名、妙なマーク
  - なるべく全領域を利用したい
- 九大独自のテンプレート(学内限定)
  - トップページ > 教職員および学生の皆様向け情報 > 広報関連手続き等 > UIパワーポイントテンプレートについて
    (https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/internal/public-relations/powerpoint/) .
- お薦めできないサンプル例: 窮屈、背景が有色、派手な背景、濃淡のハッキリしない、斜め
動きを示すには
- 動きが多いプレゼンテーションはあまりお薦めしない
  - 煩雑になりかねない
  - 印刷時には最終状態しか印刷されない(確認しづらい)
- アニメーション機能を使うよりは、複数枚のスライドで構成する(1枚ずつ変化を加える)ことをお薦めする
小技: PowerPoint, パソコン
- ショートカット: 知っておくべき
  - スライドショー開始: F5 <=== Function Keyの5番
  - 現在のページからスライドショー開始: Shift+F5 <=== Shift Key と Function Keyの5番
  - スライド送り/戻し: Enter/BackSpace、矢印キー
- プレゼンター
  - 製品に依って異なる
- PCの画像をプロジェクターなどに送出する際のキータッチ(パソコンメーカー別)
- パソコン本体とプロジェクターに映す画像
  - 本体液晶画面のみ
  - 外部プロジェクタのみ
  - 両方に同じ画像を表示
  - 外部プロジェクタを拡張画面に割り当てる
[林memo (学会発表時に注意する事項)] : 発表資料(提示資料)の作成:
- パソコンの操作は勿論、アプリケーション(PowerPoint等)の操作にも習熟する。ショートカット機能の活用。
- 提示資料に使う字体はゴシック等の太い文字を使う。明朝は細くて弱々しい。
- 提示はなるべく名詞だけとし、それぞれの関係については言葉で補う。
- 矢印を使って関係を表示する。
- 4行も 5行もある文章を掲載するのは極力避ける。
- 読み易い場所が改行位置になるように修正する。
- 色を使うのは当然だが、多用は禁物。経験的には 2色(赤と青 or 緑)程度で十分。黄色は見難い。
- 数表を見せるときは、色分けで図表の特性が判るようにする。図表を細部までを理解しないと主張が伝わらないようでは困る。
- 貼り付けた画像: 「シャープネス」等を指定することも検討すべき。
- 図表は勿論、文字でも、余白があるのならなるべく拡大して掲載する。
- 同じスライドを再度使いたいときは 2枚用意しておく。個人的には、説明しない部分は少し薄いトーン(灰色等)の文字にしておくのが良いと思う。
- 1つの画面内で、細切れに項目を提示していくのは目障りだ。最初から全部を掲示し、言葉で順に進めていくのが良いと思う。また、質問時に提示するときも、なかなか全体が表示されずにもどかしい。
- 変な背景画(バックグラウンド)は逆効果と思われる。枠が多くを占めているようなものでは、記述できる部分が少なくなってしまう。また、派手派手しい背景では落ち着きがなく、聞き辛い。
- 資料(提示用も配付用も)には、ページ番号を打つこと。
- グラフの形状と使途の関係 : [参考] 統計グラフの表し方は？ : いばらき統計情報ネットワーク > 統計の基礎知識 > なぜなに統計 .
  - 折れ線グラフ : 移動変化を観るためのもの
  - 棒グラフ : 群ごとの違いを観るためのもの
  - 帯グラフ : 割合の変化を観るためのもの
  - 円グラフ : 割合を観るためのもの
  - しかし、例外もあり、2群の比較なら折れ線グラフも有効な場合がある。
- 有効桁数の吟味。多くても少なくても無理解が露呈する。
- 資料は一昼夜放置後、再度吟味してみる。
[予告:今期末に向けて]
- 自分の主張を一つ決める(今期中、探索する)
- 説明するための資料を集める・調べる
- 構想を練る。推敲する。取捨選択をして絞る。
- 解ってもらい易い(と思われる)提示資料を作成する
- 他人に納得してもらえるようにプレゼンテーションを行う
- 聴衆からコメントをもらって改良に資する
- 所要時間 20分: 発表 15分(?), 質問 3分, 交代・意見記録 2分(?) <=== 案です
- 7/06(3人), 7/13(3人), 7/20(4人): 20分x3人＝60分
[相談] 6月1日は自習とする
各自でこの機会に取り組んでみたいものにトライして欲しい。
- 各自の発表のリファイン
- 最終プレゼンに向けての構想を練る。調べ物をする。資料を集める。...
- この教室で機器を使いながら練習してみる: 必要なら機器操作はお知らせします
- 新しい(?)タイプのプレゼンテーションツールであるPreziを試してみる
- .....
この一週間 or 入学以来、受講した講義の中から
- 工夫されていた講義
- 気になる点
- 報告したくなるような講義はありませんでしたか?
次回は、... : 05月25日 14:50
- [宿題] 本日の自身の発表や講義の感想を各自メールで木曜日までに送ってください
- グラフ、図、表の提示について
- プレゼンテーションに関する参考ビデオ
- [予告] 落語は6月15日となりました。楽しみにしておきましょう。

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