提示資料の作り方
少人数セミナー : 第5回 (05/14/13)
今回は提示資料を作る際の注意点を中心に説明する。
また、前回のビデオのうち、発表の準備に関する部分の上映も行う。
- 皆さんから寄せられた感想から: 木曜日までに
23通
- 構想の重要性、内容の精査、順番、組み立て、準備や推敲の大切さ
- 練習の必要性、緊張への対処、提示資料と発表原稿、機器の操作、画面を覗き込む
- テーマを絞る、長過ぎ、どの様な方法が効果的か
- 未熟さを痛感、反省点、改善点、予想外の新しい発見、気付き
- 自分が思いもしないような方法、いろいろな工夫、意識の高いクラスメート
- PowerPoint は万能ではない: 誰が主体? 道具に使われるな
- 伝えたかったことと、伝わったもの
- 聴衆の態度・反応の発表者への影響
- 神経を研ぎ澄まして人の話を聞く
- 人の技を盗む : 対先生、対友達、対市井の人、... <=== 観察
- まだまだ成長が望める
- Q1: 資料のタブ的表示 : Webブラウザ(Google Chrome)です
- Q2: 抑揚の付け方 : 重要点
- Q3: 1枚のスライドの掲示時間 : 内容に依る
- 要注意: 動画の利用、インターネット回線の利用
- プレゼンテーションに関するビデオ鑑賞 ===> 第2Section : Prepare (準備)
うまくまとめられているビデオがあるので、それを参考にして、
見て・観て・診てください。
- ガー・レイノルズ著、シンプルプレゼン、日経BP社、ISBN978-4-8222-3054-8、2,730円
- Introduction (導入) : 19分
- Prepare (準備) : 18分
- Design (ビジュアル) : 16分
- Delivery (話し方) : 17分
- Q & A (質疑応答) : 5分
- 「名前」に関するプレゼンテーション例:
- 構想: 非常に重要、PowerPoint等の道具を使い始める前に
- 内容の吟味、取捨選択、訴えたいこと、順序、...
- 提示したい情報(文字、グラフ、図、表)の洗練
- 紙と鉛筆、マーカー等を用いて提示内容を手で描いて・書いてみる
- 私の場合: テキストファイル(文字列)で書き出す : 講義の粗原稿
- 提示資料 : PowerPoint に限らない
- 階層的表示
- 文字種(線が太い方が見易い。ゴシックがお奨め)、サイズ ===> サンプル
- 文章を掲載するのは控えるべき
- 写真、図、表は大きく、縮尺は変えない
- 白抜き文字: 背面が有色の上に白抜き文字は見えない。印刷時にも無駄。
- 印刷することも考えると、背景は白系の方が好ましいのではないか
- 無駄なエリアのある背景デザイン: 日付、学会大会名、妙なマーク
- 九大独自のテンプレート
- お薦めできないサンプル例: 窮屈、背景が有色、派手な背景、濃淡のハッキリしない、斜め
- 動きを示すには
- 動きが多いプレゼンテーションはあまりお薦めしない
- 煩雑になりかねない
- 印刷時には最終状態しか印刷されない
- アニメーション機能を使うよりは、複数枚のスライドで構成する(1枚ずつ変化を加える)ことをお薦めする
- グラフ、図、表の用い方 ===> 次週
- 説明方法
- 軸: 縦横とも
- グラフ: トレンドを示す、細部までを見てもらう必要があればより丁寧に
- 頭にイメージしてもらえる説明
- 小技: PowerPoint, パソコン
- ショートカット: 知っておくべき
- F5 <=== Function Keyの5番
- Shift+F5 <=== Shift Key と Function Keyの5番
- Enter/BackSpace、矢印キー
- 画面をプロジェクターに投影できるようにする操作: パソコンごとに異なる
- 本体液晶画面のみ
- 外部プロジェクタのみ
- 両方に同じ画像を表示
- 外部プロジェクタを拡張画面に割り当てる
- [林memo (学会発表時に注意する事項)]
: 発表の準備:
- パソコンの操作は勿論、アプリケーション(PowerPoint等)の操作にも習熟する。ショートカット機能の活用。
- 提示資料に使う字体はゴシック等の太い文字を使う。明朝は細くて弱々しい。
- 提示はなるべく名詞だけとし、それぞれの関係については言葉で補う。
- 矢印を使って関係を表示する。
- 4行も 5行もある文章を掲載するのは極力避ける。
- 色を使うのは当然だが、多用は禁物。
経験的には 2色(赤と青 or 緑)程度で十分。黄色は見難い。
- 数表を見せるときは、色分けで図表の特性が判るようにする。
図表を細部までを理解しないと主張が伝わらないようでは困る。
- 図表は勿論、文字でも、余白があるのならなるべく拡大して掲載する。
- 同じスライドを再度使いたいときは 2枚用意しておく。
個人的には、説明しない部分は少し薄いトーン(灰色等)の文字にしておくのが良いと思う。
- 1つの画面内で、細切れに項目を提示していくのは目障りだ。
最初から全部を掲示し、言葉で順に進めていくのが良いと思う。
また、質問時に提示するときも、なかなか全体が表示されずにもどかしい。
- 変な背景画(バックグラウンド)は逆効果と思われる。
枠が多くを占めているようなものでは、記述できる部分が少なくなってしまう。
また、派手派手しい背景では落ち着きがなく、聞き辛い。
- 資料(提示用も配布用も)には、ページ番号を打つこと。
- グラフの形状と使途の関係 : [参考]
統計グラフの表し方は?
: いばらき統計情報ネットワーク > 統計の基礎知識 > なぜなに統計
- 折れ線グラフ : 移動変化を観るためのもの
- 棒グラフ : 群ごとの違いを観るためのもの
- 帯グラフ : 割合の変化を観るためのもの
- 円グラフ : 割合を観るためのもの
- しかし、例外もあり、2群の比較なら折れ線グラフも有効な場合がある。
- 有効桁数の吟味。多くても少なくても無理解が露呈する。
- 資料は一昼夜放置後、再度吟味してみる。
- [予告:今期末に向けて]
- 自分の主張を一つ決める(今期中、探索する)
- 説明するための資料を集める・調べる
- 構想を練る。推敲する。取捨選択をして絞る。
- 解ってもらい易い(と思われる)提示資料を作成する
- 人から納得が得られるようにプレゼンテーションを行う
- 聴衆からコメントをもらって改良に資する
- 所要時間 13分(?), 交代・意見記録 2分(?) <=== 案です
- 6/25, 7/2, 7/9: 5限に加えて 6限も使う <=== 15分x10人=150分=90分+60分
- [打診] Prezi を使ったプレゼンテーションに挑戦してみたい人は?
新しいタイプのプレゼンテーションツールであるPreziの利用について
その使い方や特徴をまとめて報告してくれる人は居ませんか?
6月4日(第8回)で取り上げようと考えている。
- この一週間 or 入学以来、受講した講義の中から
- 工夫されていた講義
- 気になる点
- 報告したくなるような講義はありませんでしたか?
- 次回は、... : 05月22日 16:40
- [宿題] 本日の講義の感想を各自メールで木曜日までに送ってください。
- その際、Prezi に挑戦したい方は、その旨をお書き下さい。
- グラフ、図、表の提示について
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