【学修目標】
学修目標として、(1)一人ひとりが自らの大学における学びについて深く問い、またそれを他者に伝える体験を通じ、大学における学びへの意欲を高めること、(2)自らの学びが持つ可能性や意義について自分なりの理解に基づく説明ができるようになること、(3)こうした仲間との対話や自己省察から新たな気づきや疑問を発見する過程を通じて、創造的・批判的に問題に取り組み学んでいく態度を培うこと、(4)仲間(他者)と学ぶ意義について自分の言葉で説明ができるようになることを目指します。
【学生へのメッセージ】
本授業の主役は、学生の皆さんです。皆さんの活動をより有意義なものとするために担当教員はいくつかの講義(話題の提供)を行いますが、それらを結びつけて自身の活動を充実させていく役目は学生の皆さんにあります。皆さんが授業で行う活動の大きな柱は、次の3つです。(1)クラスの仲間や教員との対話(自分自身と対話することもあるでしょう)、(2)口頭による発表(発表者に対するフィードバックも行います)、(3)口頭発表の内容を文章化して伝える課題の作成(口頭による補足説明ができない文章の表現力も磨きます)。
発表のテーマは、『自分が大学で学ぼう(または、取り組もう)と考えていること・ものについて、その内容や楽しさ(やりがい)など』です。
異なる専門分野を目指しているクラスの仲間や教員を前にして口頭発表する機会は、自らの大学における学び(発表内容そのもの)について深く考えることへつながります。発表の本番は緊張するかもしれませんが、仲間からの貴重なフィードバックがもたらされます。それらは、自分一人では気づくことの難しかった(異なる専門分野を目指す学生が交流するからこその)新たな見方や考え方、これから過ごす大学生活におけるヒントです。また、このフィードバックは、フィードバック者から行われる一方的なものに見えがちですが、発表者を通じてフィードバック者自身の視点を捉え返す契機にもなっています。
互恵的なクラス環境のなかで、自らの大学における学びについて、そして、仲間との対話や内省が新たな発見を生むことについて、学生一人ひとりが認識する場として本科目は開設されています。
(2016年度シラバス) .