アンケート調査とその解析例, 判別分析

能力測定法特論 : 第07回 (11/19/04)

 今回はアンケート調査の手順とその実際を紹介する。 また、リクエストのあった「判別分析」についても簡単に触れる。
  1. アンケート調査とその解析例 :
    1. 設計 : 設計の善し悪しによって得られる結果の質も変わる
      • 調査の目的を明確に : 調査対象者、規模、予算、...
      • 調査対象分野の熟知
      • 集計方法や予想される回答を予想して設計すべき
      • 質問項目や選択肢の吟味
      • 予備調査の実施
      • 解析方法も事前に想定しておく
    2. 調査(郵送、面接)、回収
    3. 電子化、スクリーニング
    4. 解析
      • いろいろな角度からの吟味
      • 過去の経験
      • 報告と今後の方針、フィードバック

  2. 判別分析
     複数の群の混合分布の中から、個々のサンプルがどの群に属しているかを 判定する統計手法。ある基準を導入しその距離(近さ)から帰属群を判別する。

  3. 課題提出(レポート)
     以下のような項目について、レポートを作成し、電子メールで提出下さい。

    ◎提出期限は「12月06日」とします。 なお、「不達事故」を避けたいので、 受け取ったら確認のための受領メールを必ず返送します。 受領メールを受け取った段階で「提出完了」と判断してください。 また、提出者の学籍番号は 連絡のページ に掲載しますので、確認下さい。

  4. 最後に
     この講義を通して、「データとの接し方」や「統計の考え方」が 多少なりとも理解できたであろうか? 大量の数値群からその中に内在する構造を見つけることが 「解析」であり「統計の面白味」でもあると思う。 そのためには、理論を知っている必要があるのは勿論だが、 対象とするデータの背景を知っておくことや、 統計ソフトを"道具"として使いこなす必要もあろう。
     今後いろいろな場面で、種々のデータに出会うことになると思うが、 提示された数値にはどの様な意味(と意図)があり、 どう理解して、個々人としてどうアクションを起すかの、 一つの判断手段として活用してもらえれば幸いである。

     今後、もし統計に関して何か疑問に出会い、 私に連絡・相談してみたいと思った時は、以下のアドレスを使ってください。

    メールアドレス : hayashi@rd.dnc.ac.jp

    皆さんの期待に応えられたか心許無い部分もありますが、7回の講義、ご苦労様でした。

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